段ボールと紙コップで!ボールがコロコロ転がる仕掛けおもちゃを作ろう
身近な材料で創造性を刺激する!コロコロ仕掛けおもちゃ
お子様と一緒に過ごす時間、何か楽しい工作をしたいけれど、特別な材料を揃えるのは大変だと感じることがあるかもしれません。そこでおすすめなのが、ご家庭にある段ボールや紙コップを使った工作です。今回は、身近な材料でありながら、作った後も繰り返し遊べる「ボールがコロコロ転がる仕掛けおもちゃ」の作り方をご紹介します。
このおもちゃは、ビー玉や小さなボールを上から入れると、紙コップで作った通路を通って下から出てくる、単純ながらも子供の興味を引く仕掛けが特徴です。通路の形を変えたり、装飾を工夫したりすることで、世界に一つだけのオリジナルおもちゃが完成します。
親子で一緒に考えて作る過程は、お子様の発想力や空間認識能力を育む良い機会となります。ぜひ、会話を楽しみながら取り組んでみてください。
対象年齢の目安
この工作は、ハサミやテープ、接着剤を使用するため、4歳頃〜小学校低学年のお子様が保護者の方と一緒に取り組むのに適しています。カッターを使用する工程は大人が行い、安全に配慮しながら進めてください。
準備するもの
この工作で使う材料と道具はこちらです。特別なものはほとんどありません。
- 材料:
- 段ボール箱(おもちゃのベースとなるしっかりしたもの。サイズはお好みで)
- 紙コップ(複数個。通路の長さや複雑さによりますが、10個程度あると安心です)
- ビー玉や小さなボール(完成したおもちゃで遊ぶためのもの)
- 道具:
- ハサミ
- カッターナイフ(大人が使用します)
- 木工用接着剤 または 強力な両面テープ
- セロハンテープ または ガムテープ
- ペン、色鉛筆、絵の具、シールなど(装飾用)
- 定規
- 鉛筆
作り方・手順
さあ、親子で一緒に仕掛けおもちゃ作りに挑戦しましょう。
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段ボール箱の準備 おもちゃのベースとなる段ボール箱を用意します。必要に応じて、ガムテープなどで補強し、しっかりとした形に整えます。箱の正面となる面に、ボールの「入口」と「出口」を開ける位置を決め、鉛筆で印をつけておきます。 [写真:箱の形を整えている様子]
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紙コップで通路のパーツを作る 紙コップを使って、ボールが転がる通路のパーツを作ります。 まず、紙コップの底を切り取ります。これは大人がカッターナイフを使用し、お子様が手を触れないように注意して行ってください。 [写真:紙コップの底をカッターで切り取る様子] 安全上の注意点: カッターナイフを使用する際は、必ず安定した台の上で、刃の進行方向に手を置かないようにしてください。お子様を近づけないように十分に注意し、使用後はすぐに刃を収納してください。 次に、紙コップの側面を、底だった側から飲み口側に向かって縦に切り開きます。これで通路の基礎となるパーツができます。いくつか同様に作ります。 [写真:紙コップの側面を切り開く様子]
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通路のデザインを考える 箱の中に、切り開いた紙コップパーツをどのように配置するか考えます。上から入れたボールが、曲がりくねったり、ジグザグに進んだりしながら下の出口に向かうように、紙コップを並べてみましょう。親子で「どうしたら面白くなるかな?」と相談しながら行うと、お子様の発想力が刺激されます。 [写真:箱の中で紙コップパーツを並べている様子]
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通路パーツを箱に固定する デザインが決まったら、紙コップパーツを箱の内側に固定していきます。木工用接着剤や強力な両面テープを使って、紙コップの切り開いた部分や側面に接着剤を塗り、箱の内側に貼り付けます。テープで仮止めしながら位置を調整すると良いでしょう。紙コップ同士をつなぎ合わせて長い通路にしたり、段差をつけたりすることもできます。 [写真:紙コップパーツを箱に貼り付けている様子] 安全上の注意点: 木工用接着剤を使用する際は、換気の良い場所で行ってください。お子様が使用する場合は、大人が目を離さず、誤って口に入れたりしないよう注意してください。
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箱の入口と出口を作る 手順1で印をつけた場所に、ボールの入口と出口を作ります。ボールがスムーズに出入りできるサイズに、ハサミやカッターで穴を開けます。 [写真:入口と出口の穴を開けている様子] 安全上の注意点: ハサミやカッターを使う際は、紙が滑らないようにしっかりと押さえ、ゆっくりと切るようにしてください。お子様がハサミを使う場合は、必ず保護者同伴で、指を切らないように見守ってください。
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組み立てと調整 すべての紙コップパーツを固定し終えたら、実際にビー玉やボールを転がして、通路がうまく機能するか試してみましょう。途中でボールが詰まってしまったり、意図しない方向に進んでしまったりする場合は、紙コップの角度や位置を調整したり、段ボールの切れ端などで壁や仕切りを追加したりして、ボールがスムーズに転がるように改良します。 [動画:ボールを転がしてテストしている様子]
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装飾をする 機能的に問題がなくなったら、おもちゃの外側や内側を自由に装飾します。ペンで絵を描いたり、色を塗ったり、折り紙やシールを貼ったりして、お好みのおもちゃに仕上げてください。この工程は、お子様の創造性が光る時間です。「どんなテーマのおもちゃにする?」「ここに〇〇の絵を描こう!」など、会話を楽しみながら進めましょう。 [写真:装飾をしている様子]
応用・アレンジ例、遊び方のヒント
- 通路を複雑に: 紙コップの数を増やしたり、つなぎ方を工夫したりして、より長く複雑な通路に挑戦してみましょう。
- 複数の入口・出口: 入口や出口を複数作り、どの入口から入れるとどの出口から出てくるか、といった仕掛けを作るのも面白いです。
- ゴールを作る: 一番下の出口を特別なゴールに見立てて、色を塗ったり飾り付けたりします。
- 得点をつけて遊ぶ: 複数の出口がある場合、それぞれの出口に点数をつけ、ビー玉を入れるたびに点数を計算して遊ぶ、ゲーム性のある遊び方もできます。
- 材料を変える: 紙コップの代わりに牛乳パックを切り開いて通路にしたり、トイレットペーパーの芯を使ったりするのも可能です。
完成したおもちゃは、お子様が繰り返し楽しく遊べるだけでなく、「どうしてこうなるのかな?」と物理的な動きに興味を持つきっかけにもなります。
まとめ
今回は、段ボールと紙コップという身近な材料を使って、ボールがコロコロ転がる仕掛けおもちゃの作り方をご紹介しました。切る、貼る、組み立てるという基本的な工作の工程に加え、どうしたらボールがうまく転がるかを考える過程は、お子様にとって貴重な学びの体験となります。
親子で一緒に一つのものを作り上げる時間は、コミュニケーションを深め、達成感を共有できる素晴らしい機会です。作る過程では、ハサミやカッターの使用、接着剤の取り扱いなど、安全に十分配慮しながら、お子様のペースに合わせて進めてください。
ぜひ、ご家庭にある材料を活用して、世界に一つだけのオリジナル仕掛けおもちゃ作りを楽しんでみてください。