牛乳パックと割り箸で!手動で動くミニクレーンゲームを作ろう
お子様と一緒に、お家にある身近な材料で、遊んで楽しいおもちゃを作ってみませんか。今回は、牛乳パックと割り箸を使って、手動で操作するミニクレーンゲームの作り方をご紹介します。自分で作ったクレーンゲームで遊ぶ体験は、子供たちの達成感を育み、創造力や問題解決能力を刺激する良い機会となるでしょう。
対象年齢の目安
5歳頃から大人まで楽しめます。カッターやハサミを使う工程では、必ず保護者の方が付き添い、安全に配慮してください。
準備するもの
- 牛乳パック(1000mlサイズ): 4〜6個
- 割り箸: 5〜7膳
- ストロー: 2本(曲がるタイプが便利)
- タコ糸または丈夫な紐: 約1m
- 輪ゴム: 3〜4本
- ハサミ
- カッターナイフ(保護者用)
- 木工用接着剤またはグルーガン
- 定規
- 鉛筆
- マスキングテープやセロハンテープ
- 油性ペンや色鉛筆、画用紙など(装飾用)
作り方・手順
1. ゲーム機本体のベースを作る
- 牛乳パックをきれいに洗い、しっかり乾かします。
- 牛乳パック2個の上部を開き、底から約15cmの高さで切り落とします。[写真:牛乳パックをカットする様子]
- これら2個のパックを横並びに接着し、ゲーム機の土台とします。接着剤が完全に乾くまでしっかりと固定してください。
- 安全上の注意点: カッターを使用する際は、必ず保護者の方が作業し、平らな場所でカッターマットなどを敷いて行ってください。お子様が近くにいる場合は、刃に触れないよう十分注意してください。
- 残りの牛乳パック1個は、上部を開き、側面の一部をカットして、ゲーム機本体の上部カバーになるようにします。このカバーに、景品投入口とアーム操作用の穴を開けます。
- 本体の後ろ側にもう1つの牛乳パックを接着し、背面の壁を作ります。これにより、ゲーム機に奥行きが出ます。
2. クレーンアームの骨組みを作る
- 割り箸2膳を中央で軽く開いた状態で、先端から約5cmの場所に輪ゴムを巻き付けて固定し、V字型のアームの先端部分を作ります。[写真:アームの先端を作る様子]
- 別の割り箸2膳を平行に並べ、両端をマスキングテープでしっかりと固定し、アームの「腕」の部分を作ります。
- V字型のアーム先端と「腕」の部分を、さらに別の割り箸1膳で連結させ、全体が動くように輪ゴムでゆるく固定します。
- ポイント: 連結部分はあまりきつく固定せず、スムーズに動くように調整してください。
3. アームの昇降・移動機構を作る
- 本体カバーの上部に、アームを差し込むための長方形の穴をカッターで開けます。アームの「腕」の部分がスムーズに動く程度の幅にしてください。
- 割り箸2本を交差させ、中央を輪ゴムでしっかり固定し、十字型のハンドルを作ります。
- ハンドルとアームの「腕」の部分をタコ糸で連結させます。タコ糸の長さは、ハンドルを操作しやすいように調整してください。
- 安全上の注意点: タコ糸を結ぶ際は、お子様が指を挟まないように注意してください。
4. クレーンアームの設置と調整
- 本体カバーの穴にアームを通し、スムーズに前後左右に動くか確認します。
- ストロー2本を、本体カバーの左右の壁に開けた穴に差し込み、アームの「腕」の割り箸がそのストローの上を滑るように設置します。これにより、アームが左右に移動しやすくなります。[写真:ストローでアームを支える様子]
- ハンドルを操作してアームが景品を掴めるか、実際に試しながら調整してください。
5. 景品投入口と取り出し口を作る
- 本体カバーの前面に、景品を投入するための穴をカッターで開けます。丸でも四角でも構いません。
- 本体の前面下部に、掴んだ景品が出てくる取り出し口をカッターで開けます。
- ポイント: 取り出し口は少し斜めに傾斜をつけておくと、景品が出やすくなります。
6. 装飾して完成させる
- 油性ペンや色鉛筆、画用紙を使って、ゲーム機本体をカラフルに装飾します。オリジナルのキャラクターを描いたり、好きな模様をつけたりするのも楽しいでしょう。[写真:装飾された完成品]
- 中に入れる景品は、小さめのお菓子や、折り紙で作ったミニチュアなどを用意してください。
- 安全上の注意点: 景品として使用するものは、お子様が誤って口に入れないよう、年齢に適した安全なものを選んでください。
応用・アレンジ例、遊び方のヒント
- 景品の工夫: 折り紙で作った動物やキャラクター、消しゴム、小さなおもちゃなど、様々なものを景品にしてみましょう。テーマを決めて景品を揃えると、より楽しめます。
- デザインのアレンジ: 本体に窓を開けて透明なフィルムを貼ったり、LEDライトを仕込んで光るクレーンゲームにしたりするのも面白いアイデアです。外側を画用紙で覆って、全く違うデザインに変身させることも可能です。
- 難易度の調整: アームの長さを変えたり、景品の形や重さを工夫したりすることで、ゲームの難易度を調整できます。親子で相談しながら最適なバランスを見つけてください。
- 対戦型に発展: 複数個作って、どちらが早く景品を多く取れるか競争するのも楽しい遊び方です。親子で一緒にルールを考えてみるのも良いでしょう。
- ミニチュアの世界を作る: クレーンゲームの周りに、紙やブロックで町並みを作り、クレーンゲームがその一部であるようなミニチュアの世界を表現するのも創造性を刺激します。
まとめ
今回は、身近な牛乳パックと割り箸を使って、手動で楽しめるミニクレーンゲームを作る方法をご紹介しました。材料を切ったり、組み立てたりする工程では、保護者の方が安全に配慮しながらお子様と一緒に作業を進めてください。この工作を通じて、お子様は構造を考えたり、指先を器用に動かしたりする経験を得ることができます。また、親子で協力して一つのものを作り上げる達成感や、完成したおもちゃで遊ぶ喜びは、何よりの思い出となることでしょう。ぜひ、ご家庭でオリジナルのクレーンゲーム作りに挑戦してみてください。